スイカ(西瓜)の接木、台木について
台木の種類だけでなく、台木の品種によっても果実品質は左右されるので、食味の良い甘いスイカを収穫するためには、台木選びが重要となります。
スイカの接木用台木の一般的な特徴
スイカ共台(台木用スイカ品種)
スイカ共台に接木した場合の果実品質については、スイカを台木にする訳ですから、他のどの台木よりも優れているはずです。
スイカ共台は、連作障害のスイカつる割れ病に対しても抵抗性を持っていますが、カンピョウ(ユウガオ)台木と比べれば劣るようなので、激発地での使用には耐えられないかもしれません。
低温伸張性については、カンピョウ(ユウガオ)台木に近いものから劣るものまで、台木の品種により差があるようです。
カンピョウ(ユウガオ)台木
カンピョウ(ユウガオ)台木に接木した場合の果実品質は、一般的に共台より落ちるといわれています。
しかし、実際に自分で栽培した自根栽培のスイカが、カンピョウ台木に接木したスイカより甘いかと言うとそんなことはありません。
要は、栽培の仕方に左右されるということです。
カンピョウ(ユウガオ)台木は、スイカつる割れ病に対して強い抵抗性を持っていますが、カンピョウ(ユウガオ)つる割れ病や急性萎ちょう症(しおれ症状)などの発生が新たな連作障害として問題となっています。
対策としては、以下の条件を備えたカンピョウ台木を使用する必要があります。
- スイカのつる割れ病とかんぴょうのつる割れ病に耐病性があること。
- 急性萎凋症に強いこと。
低温伸張性については、一般的に優れるようです。
トウガン(冬瓜)台木
トウガン(冬瓜)台木に接木した場合の果実品質は、一般的にカンピョウ台木に比べて優れるといわれています。
スイカつる割れ病に対して、抵抗性を持っていますが、カンピョウ台木に比べて少し劣ると言われています。
また、急性萎ちょう症も確認されていないようです。
低温伸張性については、一般的に劣るようです。
カボチャ(南瓜)台木
カボチャ(南瓜)台木に接木した場合の果実品質は、一般的にカンピョウ台木に比べて低いといわれています。
カボチャ(南瓜)台木は、スイカつる割れ病とカンピョウ(ユウガオ)つる割れ病に対して強い抵抗性を持っています。
急性萎ちょう症については、ハウス栽培での発症が認められる所があるようですが、露地栽培では確認されていないようです。
低温伸張性については、一般的に優れるようです。
カボチャ台木品種とスイカ品種の組み合わせによっては、接木不親和を起こすことも有るようです。
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