キュウリを接木するための台木用カボチャ(南瓜)の育て方
家庭用の発芽育苗器を使って、キュウリ(胡瓜)の接木用の台木として使用するブルームあり台木用かぼちゃの育て方について、参考程度ですが個人的に今行っていることや注意点について掲載しています。
ブルームあり台木用カボチャ(南瓜)のタネ蒔きと育苗
以下の内容については、桜の花が咲くころの時期に、台木用カボチャのタネをまくことを前提にしています。
このページに記載されている発芽育苗器の地温とは、温度計のセンサーが入っている7cmポリポットの地温を指しています。
このページに記載されている温度は、あくまでも目安であり、このページを参考に実行した結果を保証するものではありません。
ここでは、市販の育苗培養土を使用しています。
台木用カボチャ(南瓜)のタネ蒔き
1セルの大きさが約4cm×4cmぐらいで25穴のセルトレイを切り離して使用しています。
セルトレイの用土には予め水をかけて湿らせておきます。
台木用カボチャの種を約3~5時間吸水させてから、葉が開いたときに葉が重ならないように蒔きます。
発芽育苗器は高湿度のため土壌水分が多く、普通にタネを蒔く感覚で覆土するとタネが水に浸かった状態になり、発芽に必要な酸素が不足するために発芽率が低下します。
これを防ぐために覆土は薄くしています。
覆土を薄くすると左の写真のように根が出てしまいます。
これを防ぐため予め楊枝などを使って根の導線となる穴をあけてから種をまいています。
カボチャ(南瓜)のタネは、嫌光性種子(暗発芽種子)なので、明るいところだと発芽しなかったり、発芽が遅れたりするので、発芽が始まるまでは暗くしておきます。
発芽が始まったら明るくして緑化を行います。
温度管理としては、発芽育苗器の地温で、日中は約27度~28度ぐらいとし、夜間は約20度~21度ぐらいの変温管理としています。
一定の温度のまま管理するよりも変温管理の方が発芽の揃いが良いようなのでこのようにしています。
台木用カボチャは、タネを蒔いてから約5日~6日ぐらいで子葉がひらきます。
台木用カボチャ(南瓜)の育苗
台木の根を残したまま接木をする場合は、写真ぐらいに育ったら徒長を防ぐために、日中は発芽育苗器から出して日光に当てます。
タネの種皮が乾いたら子葉が抜けなくなるので温めの水をかけておきます。
断根挿し接木をする場合は、台木用カボチャの軸の長さを調節出来るので少しぐらい徒長してもかまわないので、子葉が開いてから発芽育苗器から出しても問題ないと思います。
台木用カボチャの子葉が開いたら、必要以上の徒長を防ぐことと外気にならし乾かすことで湿害を防ぐ必要があるので、気温が低い場合を除き必ず発芽育苗器の外に出しています。
台木用カボチャを発芽育苗器から外へ出すのが遅れた場合は、葉やけする場合があるので、様子を見ながらレースのカーテン越しに日に当てています。
気温が低い日は、写真のような苗を保温するための苗帽子(保温キャップ)を使っています。
苗帽子の中の温度が上がりすぎないように、苗帽子(保温キャップ)の真上をある程度カットした苗帽子も使いながら温度を調整しています。
夜間の温度管理としては、発芽育苗器の地温で16度~20度の範囲で調整しています。
台木の根を切らないで挿し接ぎ木をする場合は、徒長しすぎると台木の安定が悪くなるので夜間の温度は低めで育苗します。
気温が低く苗帽子を使っても外に出せない場合は、夜間の温度設定のままにしています。
育苗中の施肥については適宜行います。
台木用カボチャが、写真のような大きさになれば接ぎ木を行うことが出来ると思いますが、当サイトではタネを蒔いてから2週間ぐらいの台木を使用しています。
カボチャ台木の根を残したまま接木をする場合は、セルトレイのまま接木を行っています。
穂木となるキュウリとカボチャ台木は、十分日光に当てたものを使用しています。
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