トマトの病気のモザイク病(ウイルス病)に対する木酢液の効果
ウイルスが原因で発生するトマトの病気には、モザイク病、黄化葉巻病、黄化えそ病などがあるようですが、下の写真に写っているトマトには葉巻やえそ斑点も見られないので、個人的にはモザイク病ではないかと思っているので、ここではモザイク病と記載しています。
トマトの病気のモザイク病に対する木酢液の効果と使い方
モザイク病などのウイルス病を治療する薬剤や予防する薬剤は、現在のところ市販されていないようですが、トマトがモザイク ウイルスに感染しても木酢液を使用することで、症状の発生をある程度抑える効果が期待できるので紹介します。
今のところ、モザイク病に対して木酢液の効果が期待できますが、薬剤に対して耐性を持った菌が現れるように、木酢液の効果が今後も期待できるとは限らないとも思っています。
使用している木酢液の成分と品質です。
モザイク病の症状を軽くする木酢液の効果
写真はモザイク病で、頂部が叢生状(そうせいじょう)となってしまったトマトです。
このトマトに毎日のように木酢液を散布しているので、萎縮しないで写真に写っているような姿になっているのだと思っています。
このモザイク病のトマトに、毎日のように木酢液を散布して2ヶ月たった頃、正常と思われる脇芽が出てきたので、叢生状の部分を写真に写っている黄色の矢印のところから切り取っています。(反対側からの写真)
モザイク病の発病を抑えるための木酢液の使い方
モザイク病が、トマトに発病してから木酢液を使用しても正常な脇芽が出るまでに、1ヶ月半から2ヶ月以上かかります。
しかし、育苗中からトマトに木酢液を使用することで、モザイク ウイルスに感染しても発病を抑える効果が期待できるので紹介します。
現在、トマトを3年連作していて、10本中1本の割合で奇形の葉をもった少し生育の劣った株ができます。
この奇形の葉のトマトに、毎日のように木酢液を散布することで、1ヶ月たった頃に正常な株に戻る場合があります。
トマトの育苗中の木酢液の使い方
具体的な育苗中の木酢液の使い方としては、以下のように行っています。
- 日光に十分当てた苗に使用しています。(日光に十分当てた苗でないと葉焼けの恐れがあるため)
- 1回目、木酢液の原液を200倍に薄めた液を苗全体に散布。
- 2回目以降、木酢液の原液を100倍に薄めた液を苗全体に散布。
- 木酢液を散布した日と次回散布する日の間隔をある程度あけています。
- 木酢液の散布は、晴れた日の午前中に行っています。
- 育苗中、最低3回は木酢液を散布しています。
トマトを定植してからの木酢液の使い方
トマトを定植してからの木酢液の使い方としては、以下のように行っています。
- トマトの苗を定植したら根元に水をかけると思いますが、水ではなく木酢液の200倍液をかけています。
- トマトの苗を定植してからは、1週間に1回のペースで木酢液の100倍液をトマトの株全体に散布しています。
- 木酢液を散布する日は、午前中に散布した木酢液が午後には乾くと思われる日に散布しています。
- 木酢液には疫病を予防する効果はないので、疫病の発病するシーズン前に疫病を予防する薬剤の散布を行ったうえで、木酢液を散布しています。
トマトの実にできる少しへこんだ褐色の斑点(えそ)
外見上は正常に見えてもモザイク ウイルスに感染しているので、下の写真に写っているような褐色の斑点(えそ)がトマトの実に発生しますが、それほど多くの実に発生することはありません。
このトマトの実の褐色の斑点は、しだいに拡大して腐っていきます。
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