トマトの病気、カリ(加里)欠乏症
トマトのカリ欠乏症について
カリ(加里)は再移動(再利用)できる要素の一つなので、多量のカリを必要とするトマトの果実肥大期にカリの吸収量が不足した場合、旧葉からカリがトマトの果実に再移動してしまうため、旧葉にカリの欠乏による障害(欠乏症)が発生するそうです。
野菜はチッソに比べて、1.5倍~2倍のカリを吸収するということなので、化成肥料などの3要素が同量の肥料を施していると、必然的にカリが欠乏してしまうということです。
また、チッソ(窒素)が多いとカリ欠乏症が出やすく、チッソ(窒素)が少ないとカリ欠乏症が出ないといわれています。
上記の理由に加えて、トマトはカリ欠乏の影響を非常に受けやすいということが、カリ欠乏症が発生してしまう一因ではないかと思われます。
トマトを栽培しているとカリ欠乏症の他に、カルシウム欠乏症、マグネシウム欠乏症などの要素欠乏症も見ることができます。
トマトのカリ欠乏症の症状
中段ぐらいの葉先が、カリ欠乏症により徐々に黄変してきますが、枯れることはありませんでした。
トマトのマグネシウム欠乏症の場合、通常であれば株元の葉から欠乏の症状が現れますが、カリはマグネシウムに比べて再移動しにくい要素ということで、カリを必要としている部位の近くの葉に症状が現れます。
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